「へへへ…ここがアオイの家か」
さらに2日後の昼前、今度はディックが僕の家に来ていた。
「今日はジェイクの野郎はいねえのかよ!残念だなあ!」
「ちょっ…大きな声は出さないでよ…」
ディックの外まで聞こえるくらい大きな声とは対照的に僕の声は小さい。
(噂になんかなっちゃったらジェイクに心配をかけてしまう。
そういう意味ではディックが今日を選んだのは幸運だった。ジェイクは今朝暗いうちに出ていったから、4、5日は帰ってこないはず。
と言うのも、デレクおじさんと外洋まで出ているからだ。
ジェイクは外洋の方がでかい魚が獲れるって白い歯を見せて笑っていたけど、多分大和に行きたがっている僕のためなのだろう。
そんなジェイクに隠れてディックに会うのは胸が痛む。だけど、僕がディックを家に入れたのには理由があった。
「それにしても…ふひひひひ」
黄色い歯を見せて気持ち悪い笑い方をするディック。その目は好色さを隠すことなく僕の体にネットリとまとわりつく。だけど、興奮のせいか、僕の声が僅かに震えていることには気づいていないみたいだった。
「それで…手紙に書いてあったものは…?」
「へへへ…もちろん持ってきたぜ」
ディックが鞄から取り出したのは金属製の箱。
外側には魔方陣が刻み込まれていて、ディックが箱を開けて何か操作をする。
「あっ♥️んんっ♥️気持ちいっ♥️気持ちいいよぉ♥️」
「ちょっ!」
思わず大きな声になってしまって、それに気づいた僕は声のトーンを落とした。
「音小さくして」
すると、へいへい、とふざけた返事とともに箱から聞こえる声が小さくなる。
ディックを家に入れた原因の一つはこれ。僕が意識を失っている間にディックはこの魔術具を起動させて、その後の声を記録していたのだった。
「な?嘘は言ってねえだろ?」
ニヤニヤと笑いながらディックが再び何か操作すると音が消えた。
「それで…消してくれるんだよね?」
「もちろんアオイがヤらせてくれたらこいつは消すぜ」
目を三日月の形に歪ませてニヤニヤと笑うその様は、村正の力を使わずとも口だけだと告げていた。
そして、その事に気づいた僕の体の変化にも…。
◇◇◇
これはディックがやって来る少し前。
(「主殿、我慢は毒ぞえ。確かに今日はこれからあの虫が来るとは言え軽く発散するのも良いかと…」)
(「う、うるさいな!」)
お風呂で、その、アレをしてようやく落ち着いた僕はその翌朝もまたベッドの上でもぞもぞしていた。
(まさか毎日アレをしないといけないの!?)
(「ほほほ、主殿が強くなるためぞ!じゃが、それにしても『飛んで火に入る』とはこのことよの」)
村正が言っているのは昨日の夕方に届いた一通の手紙のことだ。
そこには、僕のアノ時の音声が残っていて、消す条件はもう一度Hをすること。場所は僕の家で、とディックの字で書かれていた。いわゆる脅迫文である。
文面を見て絶句する僕。同時に、村正の方は目を輝かせていた(と思う)。
(「ほほほっ!これは僥倖!向こうから来てくれるとは!」)
「なっ、何言ってんのさ!!」
思わず声に出すと、村正のキョトンとした(と思われる)声が続く。
(「何を、とは異なことを。これで主殿はいくらでも妾の力を使うことができるではないか」)
(「いっ、いやっ、いくら強くなるからって…」)
こんな体でも僕は男なんだ、と言おうとして村正に遮られた。
(「それに、ほれ?今も疼いておるのじゃろ?」)
(「うっ!」)
確かに僕は今、体の奥が火照ってムズムズしている。肌を擦れるシーツの感触に手が伸びそうになるのを我慢していた。
(「向こうから来てくれるのじゃから願ったりかなったりではないかの?それとも他に宛でもあるのかの?例えば隣の…」)
(「いやっ!ジェイクには頼まないから!」)
幼馴染みの親友として付き合ってきたジェイクとそんなことをするのはさすがにない。
(「では決まりじゃの。ほれ、そろそろ鴨が葱を背負ってやって来る時間ぞえ」)
◇◇◇
回想から戻ってくると、僕の胸元にディックの視線が集中していた。
(ん…)
(「ホホ、では早速…」)
(「ちょっと、村正…」)
(「皆まで言わずともよいよい。主殿の体もそう言っておるし、そもそも、そのような格好をしておるのもそのつもりだったんじゃろ?」)
(「こっ、これは…そんなつもりじゃ…」)
村正の言う格好とは僕の着ている父さんのシャツのことだ。
女の子の体になって困ったのは着る服がないことで、それと言うのも、細くなったウエストや腕に対して、お尻や胸が膨らんで、これまで着ていた服だとパツンパツンになってしまうのだ。
女物の服なんかうちにはないから、そこで仕方なく父さんのシャツを羽織ってみると意外にこれがピッタリ。180センチ以上あった父さんと比べて20センチ以上身長差があるのでまるでワンピースのように着ることができた。
とはいえ、肩幅も広いからともすれば肩からずり落ちそうになるし、開襟のシャツの胸元は大きく開いている。
本当はサラシを巻きたかったけど、胸を押さえつけようとするとそれだけで体が反応してしまって結局諦めたのだった。その結果、覗き込めば中の膨らみも見えてしまうだろう。
(仕方ない…1回だけ…1回だけだから…)
ちなみにこの『仕方ない』は、ディックに脅されているからではない。体の疼きを止める方法が1つしかないからだ。
(「ほれ、奴は主殿の胸を見とるぞ!下着を着けとらんことにも気づいたかもしれぬな、いやいや、これは間違いなく気づいておるぞ!」)
言われるまでもなく、さっきから胸元に視線を感じて、僕のお腹の奥はキュッと締まっていた。
「じゃ、じゃあ、ディックは座ってて。僕はお皿を洗ってくるから…」
そう言って僕は一旦キッチンに逃げることにした。
(「何をしておるのじゃ?」)
(「い、いや、わかってるんだけど…」)
(「全く、困った主殿ぞ…む?」)
(「困ったじゃないよ!だって僕は男…」)
シンクの方を向いて村正との会話に夢中になっていた。だから、後ろから近づく気配を感じるのが遅れてしまった。
「あ!んんんっ♥️」
「くひひひひ、そんなエロい格好見せられて待てると思うか?」
ディックだった。背後から胸が揉まれて体はゾクゾクと震える。
「んあっ♥️だっ、ダメ♥️まだ心の準備が…」
「準備なんていらねえよ!」
ワイシャツの裾が捲られて、もともと頼りなかったのが完全に無防備になってしまった。これも村正のせいだ。敏感な体は下着すら着けていられなかったのだ。
「下も履いてねえのかよ!くはは!」
「だっ、ダメだって!」
ごつごつした指が遠慮なく割れ目に触れる。
『くちゅ』
「んんんっ♥️」
「なんだ、もう準備できてんじゃねえか!なっ、待ってたんだろ!」
ディックはわざとらしく僕の顔の前に指を差し出した。日の光に照らされて指先はぬるっと光っている。
「それは…ディックじゃなくて、そっ、そのちがうから」
「ふひひ、なら試してみるかあ?」
ディックを待っていたんじゃなくて、村正のせいだとは言えず口ごもる僕。
「いくぜ!」
「まっ、待っ…んああ♥️」
僕がいい終える前に固く熱いものが押しつけられたかと思うと、入り口が一気に押し広げられた。
「あっ♥️んっ♥️」
シンクに手をついて僕は背中をのけぞらせる。
(き…きもちいいよぉ…♥️)
ディックの存在感は自分の指でした時とは比べ物にならない。そして、その存在感は嫌なものではなく、まるでパズルのピースがぴったりハマったような快感をもたらしてくるのだ。
(あぁ…擦れる…奥にくる…)
自分で触っても味わえなかった満足感がこれからやってくる。頭の中はそのことで一杯になってしまった。
「うお…やっぱアオイの膣中はスゲエな!」
ところが、入り口を抜けたところでディックが立ち止まった。
「くっ、やわっこいマン肉がチンコにしがみついてきやがる…」
(なんで止まるの…もっと奥まで)
僕は腰を曲げてお尻を後ろに突きだした。ほんの少し奥に向かっただけで僕の奥がキュンキュンした。
(あぁ♥️もっと♥️)
さらにお尻を突き出そうとしたその時、低い笑い声とともにせっかく入ってきたものが離れる。
「ふひひ!そんなに我慢できねえのかよ!」
「…いじわるしないで…」
それを聞いたディックは今度は大きな声で笑った。
「アオイ、奥まで欲しいんだろ?ならよお…」
それからディックは覆い被さるようにして僕の耳元に口を寄せてた。
「あんっ♥️ぇっ!?」
「そら、言えば奥まで入れてやんぜ」
言わねえなら、そう言って抜こうとするディックを僕の中が必死で引き留める。
「そら、言えよ!マジに抜いて帰ってもいいんだぜ!」
本心ではない。全部村正のせいなんだ。これが免罪符。
僕は、言わないわけにはいかなかった。
「いっ、言うからっ…待ってよ!その…ディックのオチンチン…を…」
僕は自分の顔が赤くなっているのを意識した。
「そうじゃないだろ!」
体の中からずるずると抜けていく感触に慌てて言い直す。
「ディック様の雁高チンコで葵のトロトロマンコを躾けてくださいっっ♥️♥️」
(言っちゃった……♥️)
恥ずかしいはずなのに、本心じゃないはずなのに、マンコの奥からは恥ずかしいほど粘液が溢れ出す。
そして、僕のおねだりに応えるようにオチンチンが奥まで入ってきた。
「あっああっっ♥️♥️♥️」
「ひひひっ!すげえメス顔になってんぜ!」
ディックのからかう声も、耳に入ってこない。
「あっ♥️おくっ♥️すごいっ♥️こすれてるっ♥️♥️こすれてるよぉ♥️♥️」
僕の指ではとうてい届かない一番奥がノックされて、突かれる度にシンクが揺れた。
「そらっ!何が擦れてんだ?」
「ああっ♥️オチンチン…チンコっ♥️チンコすごいっ♥️ディックさまのチンコきもちいいっ♥️」
「うへへっ!アオイのトロマンも締めつけてくんぜ!」
ディックの大きな雁が出し入れされると、僕のとろとろに蕩けたマンコの中が擦られる。
「だって♥️こんなのっ♥️いっぱいこすれてっ♥️あっ、おくまでくるぅ♥️」
ジュボジュボと卑猥な音がキッチンに響く。
「そらっ!イキそうなんだろ?イク時はまた言うんだぜ!」
再び耳元で囁かれる言葉に僕は何度も頷いた。
「いいな!絶対言えよ!」
それから腰の動きが開始されるとすぐに体は昇りつめる。
「あっ♥️おかしくなるっ♥️んっ♥️イクっ♥️イキそっ♥️」
「いいぜ!そらっ!言えよ!」
これまでで一番強く奥が押されて僕は訳がわからない。
「ああっ♥️ディックさまのデカチンで葵、メスイキしましゅっ♥️ディックしゃま専用マンコに種付けしてぇ♥️♥️」
そう口にした瞬間、一気に快感が押し寄せて僕は絶頂に押し上げられた。
「いいぜ!思いっきり膣中に出して孕ましてやるぜえ!」
もう訳がわからなくなってるのに、ディックの腰の動きがさらに速くなった。
「ああああっ♥️」
閉じた瞼の裏、既に真っ白だった視界にチカチカ光の点が映って、それがだんだんと大きくなる。
「なっ、なにこれっ♥️なにこれっ♥️こんなの知らないっ!あっんんっ♥️こわいっ!こわいよぉ♥️」
光が視界一杯に広がったその瞬間、ディックのチンコが大きく膨らんだ。
「イク…ぞぉ!」
そして、体の奥で熱いマグマが爆発すると同時に僕の中で快感が爆発した。
「あっ♥️あっ♥️あああああっ♥️♥️♥️♥️」
マンコでギュギュギュっとディックのチンコを握りしめたまま僕の意識は遠のいていったのだった。
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