体操着
二日目、寮の食堂で朝食を食べる。 「おはよう、アリス。よく眠れた?」 食堂に入った僕に、まず声をかけてくれたのはエルザだ。隣にはモニカさんもいる。 「おはよう。うん。凄くベッドがふかふかで、気持ちよかったぁ!ねぇ、昨日も...
妖刀戦記二日目、寮の食堂で朝食を食べる。 「おはよう、アリス。よく眠れた?」 食堂に入った僕に、まず声をかけてくれたのはエルザだ。隣にはモニカさんもいる。 「おはよう。うん。凄くベッドがふかふかで、気持ちよかったぁ!ねぇ、昨日も...
妖刀戦記ホームルームが終わり、休み時間になった。 (えっと…) サラさんが居てくれるのはとても嬉しいんだけど、他のクラスメートは遠巻きにチラチラと見てくるだけで誰も話しかけてくれない。 (どうしよお…こっちから話しかけた方がいい...
妖刀戦記「ふんっ!」 「うわっ!?」 『キィンッ!』 一瞬ラルフの見せた隙はわざとだったらしい。 村正を振り抜いた僕はあっさり躱されて体勢が崩れた。 そして、赤い闘気に覆われたラルフの拳に打たれて村正が僕の手から離れる。 (くっ...
妖刀戦記御門・葵 アトランティス大陸の東にある大和の王族。元々男だったが、妖刀『村正』の力により女性化&不老に。五感が敏感になることと相手の心が読める。さらにヴァンパイアとの戦いの中で相手の心に侵入し、拘束することがで...
妖刀戦記「ねぇ、マギーさん、本当にこんなのでお礼になる?」 「大丈夫よぉ!これで喜ばない人なんていないんだからぁ!」 これは僕らがロゴスに戻って数日後のこと。 マモンとの戦いを機に、今さらだけどこれまでのお礼もしなければ、とマギ...
妖刀戦記「ふぁっ♡」 (へっ、変な声出ちゃった!) 倒れかけたところをジルに抱き止められた僕…だったんだけど、敏感になっていたために思わず声が出てしまった。 「…はっ、そうだっ!ラルフっ!ラルフは?」 「ああ、どうやら闘気を使い...
妖刀戦記「オヤジ!」 崩れ落ちるロレンツォのオヤジに止めを刺そうとラウルさんが無表情で剣を振り上げる。 「クソっ!」 俺は腕を伸ばすようにしてオヤジとラウルさんの間に剣を突き出した。 『ギンッ!』 力は乗っていなかったが、なんと...
妖刀戦記僕が天幕の中に飛び込むと一人の魔物が背を向けて立っていた。 「ようやく来たか。待っていたぞ」 穏やかな口調とは裏腹に魔物から発せられるプレッシャーは今までに感じたことがないほど強い。 一歩踏み出そうとした瞬間、僕は違和感...
妖刀戦記ロゴスを出て二日目の午後、僕らは合流地点から数キロ手前で馬車を降りた。 荷物を下ろすと思い思いに伸びをしたりストレッチをして体をほぐす。 「さあ、ここからは歩きだ。1キロほど歩いたら本部組との合流地点だ」 そう言ってレオ...
妖刀戦記王立学院アヴニールはラーカム平原の中央に位置している。 その姿は一見すると城か砦にしか見えず、知らない人はまさかこれが学校だとは思わないだろう。 実際にラーカム平原の魔物が食料を求めて攻撃してくる事も珍しいことではない。...
妖刀戦記その日、寝ていた僕はラルフに起こされて目を覚ました。 「んにゃあ…まだ夜だよぉ…?どうした…のさぁ…」 「ギルドから緊急の出頭命令がきた」 僕が服を着替えて玄関ホールに出ると、既に二人は僕を待っていてくれた。 ラルフはギ...
妖刀戦記雪山であんなことやこんなことになってからさらに2ヶ月ほど経った。 冬の寒さも和らぎ野山が春めいてきたある日、一人の騎士の報告で王都アトラスの王宮に激震が走った。 緊急事態ゆえに王都にいた貴族が王宮に全員集められた。 「そ...
妖刀戦記僕らは昼過ぎには山脈の麓の町に到着して、そのまま鉱山村に向かっていた。 (この討伐はちょっと時間かかるかも…) そう僕が思うのには訳がある。 「ねぇ、ラルフ。やっぱり無理かな?」 ラルフは唸って首を振った。 山に入るまで...
妖刀戦記はい、討伐部位に依頼人の村長のサインも確認しました」 王女の来訪からしばらくして、僕らは仕事を開始した。 数日前に山の中で暮らすトロール達が現れ、1つの鉱山村が壊滅した。北の山間に点在する他の村々が連名でギルドに依頼して...
妖刀戦記年が明けて数日経ったある日のこと。 ギルドから僕宛に手紙が届いた。 「えっと…明日街の広場に集合、だってさ」 読み上げると、ジルが嫌そうな顔をする。 「葵、私もか?」 「うん。ジルとラルフの名前も書いてあるよ」 ジルは盛...
妖刀戦記御門・葵 アトランティス大陸の東にある大和の王族。元々男だったが、妖刀『村正』を抜いたことにより女性化&不老に。 五感が敏感になることに加え、相手の心が読める。さらにヴァンパイアとの戦いの中で相手の心に侵入し、...
妖刀戦記「ねぇ、本当に大丈夫?」 僕は小声でジルに訊く。 「ああ、問題ない」 いや、僕が聞いたのはジルについてじゃない。太陽が出ているとはいえ、本人が出来ると言うからには絶対大丈夫だろう。 「以前開発した魔術の実験もできてちょう...
妖刀戦記翌日、僕とラルフは家を出てギルドに向かった。 ヴァンパイアの件の書類の提出や聞き取りなんかがあったためだ。 ジルは家で留守番をしてる。と言っても自分の部屋に籠りっきりで今日は顔を合わせてもいないけど。 ちなみに家に戻った...
妖刀戦記改めて自己紹介を始めたジル。 「自己紹介か…そうだな、私はヴァンパイアだ」 凄いドヤ顔でそう言った。 (知ってる) 気を取り直して話を聞くと、これまで使っていた闇から色々出したり、ラルフに噛まれても霧になって死ななかった...
妖刀戦記この日、朝から王都はものものしい雰囲気に包まれていた。 普段は街の外に出るハンター達が今日は完全武装で街の中を巡回している。 ヴァンパイア狩りが始まったのだ。 そんな中、一人の初老の男が暗い部屋で革張りのソファに背中を預...
妖刀戦記『パチン!』 「あっ♡」 指を鳴らす音が耳の端で聞こえたかと思うと僕の体の中を圧迫していたものが消えた。 「何でもする、と言ったな?」 「はぅぅ♡……ん♡」 まだオークの媚薬が残っているせいで頭がぼんやりしたまま僕は頷い...
妖刀戦記魔物もいないし道も分かっている。というわけで、さっさとアンナさんのいたところまで降りてきて、ラルフに確認してみた。 「どう?」 「うむ。やはり生物がいる感じはしないな」 (「村正はどう思う?」) 確か、アンナさん達と対し...
妖刀戦記「葵っ」 ラルフの声が聞こえてハッと現実に戻ると目の前に槍の穂先が迫っていた。 「あ…」 (しまった!) 戦いの最中に意識をそらした僕は馬鹿だ。もう躱せる距離じゃない。 だけど、死を覚悟したその瞬間、僕と槍の穂先の間に何...
妖刀戦記僕らはケイトさんを見送ると、すぐに準備を始めた。と言っても、ダンジョンはこの街からそれほど離れてもいないし、僕もラルフも武器や防具をほとんど身につけていないようなものだからすぐに終わる。 僕は、最近マギーさんから買った(...
妖刀戦記王都アトラス。 王城ガイアの城下町で、ガイアがアトランティス王国建国時からの古城であるがゆえに、政務はこの街の中心にある王宮で行われている。そのためこの街が国の中枢と言っても良いだろう。 人口は50万に達し、王国内でも最...
妖刀戦記御門・葵 アトランティス大陸の東にある大和の王族。元々男だったが、妖刀『村正』の力により女性化&不老に。五感が敏感になること、さらにオーガとの戦いの中で相手に触れなくても心を読むことができるようになった。副作用...